「石油文明が終わる:日本はどう備える」
【シンポジウムの狙い】現代文明は「石油文明」である。そして地球は有限であり、石油もまた有限である。国際エネルギー機関(IEA)が年次報告書で認めたように、2006年頃が生産のピークであったと考えられる。石油文明は終わりの始まりにさしかかっている。
そんな中で発生したのが東日本大震災であり、福島第一原子力発電所の事故であった。福島第一原発事故に関しては多くの論点があり、日本工学アカデミー(EAJ)も報告書を纏めた。加えて「廃炉」が決まった福島第一原発に象徴される核廃棄物最終処分の問題がある。
世界中で核廃棄物の処分場建設に着手できているのはフィンランドのみであり、アメリカはプロジェクトを白紙に戻している。ここで問われているのは「10万年後の安全」であり、日本は、今、この「10万年」という時間の意味をきちんと理解しなくてはならない。
東日本大震災後、もはやこの核廃棄物最終処分の課題を先延ばしにすることはできず、石油ピークによるエネルギー制約の中で、核廃棄物とのつきあい方を考えていかなくてはならない。困難な課題だが避けて通ることはできない。このシンポジウムでは、日本の備えについてフィンランドの事例を学びつつ独自の戦略を考えていきたい。
今回の談話サロンは、EAJの作業部会「人類未来戦略フォーラム」が企画し、もったいない学会の共催とフィンランド技術庁の協力を得て開催する。
【シンポジウム情報】
日時:2012年2月20日(月) 13:00〜17:00(17:30〜懇親会あり)場所:東京大学(本郷キャンパス) 山上会館 大会議室
参加費:無料(ただし、懇親会出席者は当日実費をご負担ください)
主催:社団法人 日本工学アカデミー
共催:NPO法人 もったいない学会
協力:フィンランド技術庁(予定、交渉中)
【案内用ウェブサイトとお申し込み方法】
詳細は、以下の案内用ウェブサイトをご覧ください。なお、お申し込みは、以下の案内用ウェブサイトの最下段にリンクしてある、「専用お申し込みフォーム」から、2012年2月15日までにお申し込みください。多くの参加者をお待ちしております。
http://mottainaisociety.org/low_e/low_e/event-information.html