2011年11月26日土曜日

第3回サロン開催のお知らせ

【日時】2011年12月16日(金)14:00-17:10
【会場】TKP神田ビジネスセンター 603会議室

東京都千代田区神田美土代町3-2 神田アベビル 6F

http://kanda-kc.net/access/index.shtml


今回のサロンはいつもより時間を延長して、学会副会長と2名の会員にご登壇頂きます。

 毎年この時期はIEAの世界エネルギー見通し=World Energy Outlookレポートに目を通す学会員が多いことと思います。今年は会員の小野様がサロンで取り上げて下さいます。同じく会員の石川様は学会論文賞を受賞された研究に加えて、福島原発事故前後を含めて東京日野市で放射線量を計測したご経験を発表。また、多忙なスケジュールの合間を縫って京都から駆けつけて下さる芦田副会長が、NPO法人EEFA(環境・エネルギー・農林業ネットワーク)の取り組みを中心に、グローバルな活動をご紹介下さる貴重な機会となりました。

 エネルギーはもちろんのこと、経済・政治・環境、どれをとっても我々の生活基盤に不安材料を投げ込んできます。エネルギーの本質を捉え、我々に何が出来るかを考える。年末に相応しいサロンではないでしょうか。

演題(1): 14:00-14:50(質疑応答含む)
国際エネルギー機関(IEA)「世界エネルギー見通し2011」と
A.S.Hall「EPRバルーン」の問題点

講演者: 小野章昌 Ono Akimasa (もったいない学会員)

講演内容: IEAレポート最新版の内容を紹介。世界の石油、ガス、石炭の生産見通し(2035年まで)、とりわけ石油・ガスの非在来型資源(ライト・タイト・オイル、シェールガス、コールベッド・メタン)の生産見通しについてどのように見るか。併せて電力需給見通し、地球温暖化問題の見通しなどにも触れる予定。また、A.S.Hallの「EPRバルーン」は私の目から見ると多くの問題を抱えており、その内容を紹介する。

演題(2): 14:50-15:40(質疑応答含む)
太陽熱利用住宅を測る-EPR評価と放射線量計測

講演者: 石川 宏 Ishikawa Hiroshi (もったいない学会員)

講演内容: 数年前に東京都日野市に、太陽熱を取り込み、暖房や貯湯に用いる太陽熱利用形住宅を建設。その住宅性能を評価するために、さまざまなセンサを取り付け計測してきた。その結果をエネルギー収支評価として報告。また計測の一環としてガイガーカウンタによる、放射線量を計測し、ホームページにリアルタイムにデータを公開。その経験から、災害と情報公開について考察する。

(10分間-休憩)

演題(3): 15:50-16:50(質疑応答含む)
日本沈没にどう対応するか?

講演者: 芦田 讓 Ashida Yuzuru (もったいない学会副会長)

講演内容: 1973年と1978年の二度にわたるオイルショック、その後のバブル経済とその破綻、リーマンショックによる追い討ち、さらに2011年の東日本大震災と原子力発電所事故への対応をみていると、日本は今後沈没へと向かって進むのではないかと危惧される。海外から国民は一流、経済は二流、政府は三流とみられても仕方がない状態である。日本人が過去千年以上にわたって培ってきた日本人気質はどこにいってしまったのだろうか?これらの問題の解決には確固たる信念と哲学に基づいた対応策が要求される。本講演では講演者が関係している具体的な取り組みについて話をする。

総括: 16:50-17:10 もったいない学会会長 石井吉徳 Ishii Yoshinori

*終了後、17時30分より神田界隈で交流会(3千円)を予定しています。

参加申込みはこちらからお願いいたします。

2011年9月2日金曜日

第2回サロン開催のお知らせ

もったいない学会平成23年度第2回サロン開催のお知らせ

【日時】2011年9月30日(金)15:00から17:00
【会場】東京大学本郷キャンパス工学部2号館211教室
会場の位置は以下をご覧下さい。
工学部2号館の位置は以下をご覧下さい。

3.11東日本大震災に続き福島原発事故が発生。日本のみならず世界でも発電を中心にエネルギーとはどうあるべきかを人々が考え判断を下そうとする大きなムーブメントが起こっています。しかし、発電だけ、原発だけにフォーカスしてエネルギーを議論し結果を出してしまうことは、石油ピーク後の人類の歩みをひたすら困難なものへと導いてしまうでしょう。
現代文明を支えてきた石油。真に石油の代替となりうるエネルギーは今のところ存在しません。なぜか?質がともなわなければエネルギーには成りえないからです。

最初の演題ではエネルギーの量だけでなく質を捉えるバルーングラフが登場します。おそらく日本版が作成され発表されるのは初めてのことではないでしょうか。続いて石油生産キャパシティー予測を取り上げます。特に、期待通りなのか期待はずれなのか、その見極めが未だ悩ましい非在来型石油の最新情報を頼りに、議論を通して認識を深めて参りましょう。最後に会長の石井吉徳_東京大学名誉教授がもったいない学会ならではの視点で総括をします。懇親会も御座いますので、どうぞ秋めいた東京大学本郷キャンパスへ足をお運び下さい。

演題(1):日本におけるBalloon Graph(エネルギーの量と質のマップ)の作成
講演者(1):鎗谷浩明(東京大学大学院工学系研究科修士1年)
時間:15:00-15:45(質疑応答含む)
講演内容:エネルギーの質・量の双方から現在の日本のエネルギー事情を捉えるため、各種エネルギーの供給量とエネルギー収支比(EPR/EROI)を求め、Balloon Graphと呼ばれるグラフを作成。このグラフによって、現在の日本における各種エネルギーの分布が一目で分かるほか、年々エネルギー全体のEROIが減少傾向にあることなども示唆される。

演題(2):石油生産キャパシティー予測2011と産油国の新エネルギー事情
講演者(2):茂木 源人(東京大学大学院工学系研究科准教授)
時間:15:45-16:45(質疑応答含む)
-講演者略歴-
東京大学工学部資源開発工学卒業後,日本鉱業株式会社入社,豊羽鉱山及び中条油業所勤務を経て,東京大学工学部助手,1992年4月同講師,1992年11月~1993年10月ルレオ工科大学(スウェーデン)客員研究員,1994年4月東京大学大学院工学系研究科地球システム工学専攻助教授,2006年4月同技術経営戦略学専攻助教授,2007年4月~同准教授,2008年4月~アドバンテッジ・パートナーズ社会戦略投資学寄付講座代表,2010年11月~「太陽光を機軸とした持続可能グローバルエネルギーシステム」総括寄付講座共同代表.

総括:もったいない学会会長 石井吉徳(東京大学名誉教授)
時間:16:45-17:00

終了後、17時15分より交流会(3千円)を予定しています。

参加申込みは以下からお願いいたします。

2011年7月3日日曜日

福岡県中小企業家同友会 地球環境問題委員会7月勉強会のご案内

どうなる日本のエネルギー問題!?

石油ピークと3・11後の地域社会を考える

~これからの脱浪費社会とは~

講演者:石井吉徳


○時 間 20117月11日(月) 1820 2030

○場 所 福岡同友会会議室 (福岡県中小企業振興センター11F

(福岡市博多区吉塚本町9-15 TEL:(0926861234

○参加費 ¥1,000円

○主 催 福岡県中小企業家同友会 地球環境問題委員会

○共 催 NPO法人もったいない学会


お申し込み方法など詳細はこちらのファイルをご覧下さい。

2011年6月29日水曜日

平成23年度第1回サロンのお知らせ

【日時】2011725日(月)15:00から17:00

【会場】東大本郷キャンパス山上会館2201202会議室

http://www.sanjo.nc.u-tokyo.ac.jp/sanjo/contact/

演題(1):電力業界を取り巻く諸情勢について

講演者(1):早坂房次(東京電力)

時間:15:00-15:50(質疑応答含む)

講演内容:東日本大震災と弊社福島第一原子力発電所の事故に伴い、電力供給不足から計画停電や電気の使用制限など節電をお願いする事態となっています。また、原子力発電所の停止に伴い大幅な火力発電所へのシフトが生じている結果、日本における化石燃料消費は急激に増えています。昨今の食料価格の高騰や化石燃料価格の高騰など、ローマクラブが1972年に警鐘を鳴らした「成長の限界」が現実味を帯びてきているかにも見えます。このような状況下における電気事業を取り巻く諸情勢について内側から感じているものをお話ししたいと思います。なお、本サロンのご説明内容は講演者の個人的見解であり所属する組織の公式見解ではありませんので予めご了承下さい。

演題(2):風力発電の現状と展望

講演者(2):林 農(鳥取大学名誉教授)

時間:15:50-16:40(質疑応答含む)

講演内容:東日本大震災で風力発電は損傷することなく,むしろ原子力発電崩壊による電力不足分を補った実績を残しました.世界の進歩から遅れていた日本の風力発電導入もこれから急進展させなくてはなりません.風力などの再生可能エネルギー普及促進の「再生可能エネルギー電気調達特別措置法」による電力の「全量買い取り制度」の成立に期待が集っています.現時点での風力発電の技術的・社会的な課題と克服方法は何か? 着床式と浮体式の2種類の洋上風力発電の可能性は? などについてお話しします.

演題(3):日本におけるBalloon Graph(エネルギーの量と質のマップ)の作成

講演者(3):鎗谷浩明(東京大学大学院工学系研究科修士1年)

時間:16:40-16:55

講演内容:エネルギーの質・量の双方から現在の日本のエネルギー事情を捉えるため、各種エネルギーの供給量とエネルギー収支比(EPR/EROI)を求め、Balloon Graphと呼ばれるグラフを作成した。このグラフによって、現在の日本における各種エネルギーの分布が一目で分かるほか、年々エネルギー全体のEROIが減少傾向にあることなども示唆される。

閉会の挨拶:16:55-17:00

終了後、1715分より交流会(3千円)を予定しています。

参加申込みはこちらからお願いいたします。


2011年6月21日火曜日

日本工学アカデミー 「人類未来戦略」講演会のお知らせ

社団法人 日本工学アカデミー 第168会談話サロン 「人類未来戦略」講演会


この度、もったいない学会が協賛をし、以下のシンポジウムを開催することになりました。

テーマは、「石油文明が終わる日本はどう備える:3.11以降の日本を考える」です。


3.11以降、日本でもエネルギー問題に関する人びとの意識が急速に高まってきたように感じられます。メディアでも多くの報道がなされています。むしろ、情報が多すぎて、何が「ホント」のところなのか、判断が難しくなっているほどです。


そんな中、「エネルギー問題の本質」をもう一度見つめ直し、3.11後の日本の姿を構想していこうというのが、本シンポジウムです。


参加費は、「無料」です。


また、参加資格は、「もったいない学会会員」のみなさまと、「会員から紹介を受けた人」も無料で参加できます。


当日、会場でお目にかかれることを楽しみにいたしております。

*シンポジウム参加には、「事前登録」が必要です。以下のフォームから、参加登録を

お願いいたします。(2011年7月10日までにお申し込み下さい)


http://www.mottainaisociety.org/low_e/low_e/110717-form.html

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社団法人 日本工学アカデミー 第168会談話サロン

「人類未来戦略」講演会


テーマ:石油文明が終わる日本はどう備える:3.11以降の日本を考える

日時:2011年7月17日(日曜日) 13:30~16:50

場所:学士会館 202号室

   東京都千代田区神田錦町3-28

   (都営三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線「神保町」駅下車 A9出口1分

    または東京メトロ東西線「竹橋」駅下車 3a出口5分)

参加費:無料

主催:社団法人 日本工学アカデミー

協賛:NPO法人 もったいない学会


<プログラム詳細>

背景:2011年3月11日の地震・津波は我々に原発が脆弱であることを教えた。今後は原発に大きな期待はできないであろう。一方IEA(国際エネルギー機関)は、2010年11月、在来型石油の生産ピークは2006年であったことを公表した。在来型石油以外のエネルギー開発はEPR低下、環境破壊などの大きな課題がある。原発、石油に頼ることができないとするならば「低エネルギー社会」の到来は不可避であり、この点に関して議論を深めておく必要がある。


話題提供: (13:30-14:50)

1)低エネルギー社会における日本のプランB

石井吉徳氏 人類未来戦略フォーラム代表、もったいない学会会長

  いまの世界的な経済不況の深層に石油ピークがある。それは、人は自然の恵みで生かされているからである。地球は有限、資源は質が全てと理解すると未来が見えてくる。新聞、テレビは経済浮揚策、温暖化一辺倒のようだが、それも「石油ピーク」を理解する必要がある。エネルギー無しには何も動かせず、何も作れないからである。もう欧米の権威を単純受容しない、自分で考える、それが国際力学で強かに生きることに繋がる。「もったいない」と思う、豊かな心、人の絆を大切にする多様な地域社会を目指す、科学合理性とリアリズムを基に、21世紀の理念を育てたい。エジプト革命は多くを教えている、何をそれから学ぶか、私見をのべる。


2)世界の炭化水素資源の現状と課題

鈴木勝王氏 石油資源開発株式会社副社長

  世界の石油生産はピークを迎えた。米国と世界の石油生産量の実測と予測と、石油埋蔵量に関する専門家の悲観論・楽観論を紹介する。また世界の原油のエネルギー収支比(EPR)は1930年代以降低下していること、低品位の資源のEPRは低いことを議論する。さらに太陽光や風力などの再生可能エネルギーのEPRについても議論する。


休憩: (14:50-15:05)


パネル討論: (15:05-16:45)

1)中東UAEの成長戦略 (10分)

小寺保彦氏 JX日鉱日石開発株式会社探鉱部グループマネジャー

  中東UAEは、石油が生み出す富で、当面豊かな生活を送れるが、そうした中、敢えて「石油に頼らない」国の将来像を、国のトップが思い描き、その実現に向けての戦略を明確に打ち出している。本講演では、UAEの2つの首長国アブダビとドバイを取り上げ、その異なる成長戦略と将来像実現に向けての取り組みを紹介する。


2)エネルギー収支的視点で見る人間社会 (10分)

松島潤氏 東京大学大学院工学系研究科准教授、もったいない学会理事

  科学的なアプローチに基づいて、エネルギー問題における私達の立ち位置を明確にし、将来を見通す方法論について紹介したい。生物はエネルギー収支の制約の元で、進化あるいは絶命を遂げてきたという見方がなされ、この考え方を人間社会に適用する試みが生態学分野で提唱されている。エネルギー収支的視点から見た日本社会の現状と将来について分析した結果について紹介する。


3)エネルギー問題とイノベーション (10分)

松見芳男氏 伊藤忠先端技術戦略研究所長

  グローバル化するイノベーションの動きの中で、産業におけるベンチャーの役割が増大。エネルギー分野も例外ではない。


4)石油ピーク後の都市論   (10分)

山本達也氏 名古屋商科大学コミュニケーション学部准教授、もったいない学会理事

  石油ピークを迎え、世界が石油減耗期に突入することになると、これまで国際社会の「主役」を務めてきた近代国民国家は、大きな困難に直面することになるだろう。「国家」が相対的にその地位を落とす中で、注目されるのが「都市」である。なぜ、今、都市なのか。その理由と、石油ピーク後の都市のあり方について新しい価値観を持ちつつ興隆してきた社会階層(クリエイティブ・クラス)に注目しながら論じていく。


5)大きな時間のモノづくり (10分)

今泉真緒氏 日本科学未来館 展示企画

 石油ピーク後の社会では、地球規模の「大きな時間」をもってモノづくりをとらえていくことが必要だろう。大量生産型消費社会における「より速く・多く」という生産活動が、新しい仕組みへと移行する中、科学者からデザイナー、廃棄物処理事業者まで、異分野の専門家間の対話が活性化している。科学とデザインをつなぐ立場から、両者の役割と、これからのモノづくりにおける可能性を考える。


6)オイルピーク後の低エネルギー社会対応戦略試案(10分)

旭岡勝義氏 (株)社会インフラ研究センター代表取締役、日本工学アカデミー理事、

もったいない学会理事

オイルピーク後に備えるためには、3・11以降の復興を含めて、今後の対応政策が重要であり、社会インフラ変革を含めて低エネルギー社会への転換戦略を推進する必要がある。こうした総合的な政策の展開をどのように進めるべきかを、事例等を含めて展開する


7)総合討論   (40分)

   進行役:山本達也氏

・話題提供者・パネリストへの質疑応答

  ・新しい社会作り 従来と違う発想は?

  ・ベテランと若手のコミュニケーション 石油文明終焉後に生きる次世代の考えは?


おわりに: (16:45-16:50)   

2011年5月9日月曜日

平成23年度通常総会開催のご案内

NPO法人もったいない学会 正会員各位

NPO法人もったいない学会平成23年度通常総会開催のご案内

拝啓 正会員各位におかれましては、ご清勝のこととお慶び申し上げます。
 さて、下記により平成23年度通常総会を開催致しますので、ご多用とは存じますがご出席下さいますようご通知申し上げます。
 なお、定款第4章第21条(総会の構成)の規定により、総会は、正会員をもって構成することになっております。
 よって、すべての正会員におかれましては、5月14日までに、別途事務局よりお送りするメールにて出欠票を提出して下さい。。又、ご欠席の会員におかれましては委任をお願いいたします。


敬具



1. 日時:2011年5月17日(火)13時30分から14時00分まで
2. 会場:東京大学山上会館201・202会議室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_02_j.html
3. 議題(案):
(1) 第1号議案 平成22年度事業報告及び決算報告の件
(2) 第2号議案 平成23年度事業計画及び予算計画の件
(3) 第3号議案 議事録署名人選任に関する件

以上

2011年5月3日火曜日

エネルギーの科学研究会・GDH研究会合同シンポジウム

日時:2011年5月17日 14:20-16:50

場所:東京大学本郷キャンパス山上会館201202号室

趣旨:

2011年3月11日午後発生した東日本地震は、津波を伴い、東北地方に甚大な被害をもたらした。特に福島第1原発は、津波により、原子炉を冷却するシステムが故障し、放射能漏れとなる大事故となった。今回の東日本地震により、原発、火力発電所が停止し、1500万キロワット以上の電力供給が止まり、東北、関東地方の電力容量不足が発生した。停止した原発の復旧には年単位の時間がかかる。また火力発電が全て再開されるにも相当な時間を要するであろう。当分電力容量不足が続くことになる。火力発電の燃料は石油、天然ガス、石炭の化石資源であり、石油はすでに生産ピークを迎えている。つまり、地震によって電力供給量が減少したが、原発普及の目処が立たず、石油火力も長期的には期待できないので、今後電力容量が増え、元の状態に戻ることは期待できない。

ここで明らかなことは、今後の我々の課題は「石油、原発に頼らない低エネルギー社会を作ること」、である。

 このシンポジウムでは、「石油、原発に頼らない低エネルギー社会」とは何かを議論し、低エネルギー社会へのロードマップ作りのためのモデル作りを行う。

話題提供:  (40分)

石井吉徳 もったいない学会会長

 「低エネルギー社会と日本のプランB」-3・11後を考える

休憩: (10分)

パネル討論: (100分)

◆早坂房次 電力供給の行方 (10分)

◆松島潤 EPRクリフ (10分)

◆田村八洲夫  低エネルギー社会におけるGDH (10分)

◆加藤文子   自立する地域づくり (10分)

◆アントニーFFボーイズ 究極的な低エネルギー社会のイメージ (10分)

◆五十嵐敏郎 持続可能な交通システム (10分)

◆総合討論  

進行役:大久保泰邦 もったいない学会監事

・話題提供者・パネリストへの質疑応答

・新しい社会作りのパラダイムは?

終了後、1715分より交流会(3千円)を予定しています。

是非ご参加下さい。

参加申込みは
こちらからお願いします

2011年3月7日月曜日

「もったいない学会GDH研究会&藤村非電化工房」共同セミナー

「もったいない学会GDH研究会&藤村非電化工房」共同セミナー

(本セミナーは地震発生のため中止いたしました)

-------石油文明の終焉期・低エネルギー社会へ日本人のひとつの知恵------

                          幹事:田村八洲夫・大塚尚幹

日 時:3月13日(日)

場 所:「非電化工房」 栃木県那須郡那須町大字寺子丙278322 http://www.hidenka.net/

趣 旨今年になって世界は激動。経済成長主義の格差は石油ピークが底流にあり、減耗が始まると加速される。最優秀の石油を代替できるエネルギーはないし、技術でカバーできない。よって低エネルギー社会になる。石井先生の「ポスト石油文明」講話は的確。    

藤村博士の非電化工房では、低エネルギーで「ほどほど快適・便利」な生活のため、非電化の冷蔵庫、掃除機、ラジオ、照明などの生活用品の制作に挑戦。電化に頼らなくてよい「ローテク」イノベーションは注目に値する。電化も非電化も、いろいろ多様に有って良い。非電化の方が便利な場合や場所がある。

スケジュール(予定)

1330 1430  石井もったいない学会会長の講演

「石油文明が終わる。日本はどう備えるか」

1430 1700  非電化パークガイドツアー、非電化セミナー

1700 1730  地域通貨の紹介

1730 1800  不耕起栽培

1800 1900  交流会(希望者のみ)

集合

・車での方  1320 非電化工房 会場受付まで直接お越し下さい。地図はこちら

・電車の方  1300 JR東北本線 黒磯駅改札口前に集合です。

    東京からの列車の一例(ご自身で確認願います)

 東京1120発(やまびこ209号)那須塩原1234着、在来線乗換

12:52発 黒磯1257

電車の方はセミナー終了後と、交流会終了後に黒磯駅まで、お送りします。

参加費

· 非電化セミナー+見学: 12千円(資料代、コーヒーorティー代、送迎代含む

 当日キャンセルの場合、食事を手配済のため交流会費のみご負担下さい。

交流会費:未定(1,000円程度)

申 込:3月10日(木)までに、以下のどちらかに、メールでお願いします。

SHOKAN design大塚尚幹氏の関係者は、☟

    TEL:080-1805-3808 kikori@shokan.jp

   他の方は☛学会「GDH研究会」幹事 田村八洲夫 yatamura@jcom.home.ne.jp

2011年2月16日水曜日

社団法人日本工学アカデミー第168回談話サロン「人類未来戦略」講演会

本講演会は地震発生のため中止いたします。

以下の通り第168回談話サロンを開催いたします。別紙の参加申込書で3月14日までにお申込み下さい。

申込み先は e-mail: academy@eaj.or.jp

またはファックス: 03-5442-0485

あて先は、日本工学アカデミー事務局、として下さい。

申込書には、

1)氏名

2)もったいない学会の会員/もったいない学会の会員の紹介の区分

3)連絡先(電話 or e-mailアドレス)

を記載して下さい。


日時:2011年3月21日(月、春分の日) 13:30-16:50

場所:学士会館 320号室 東京都千代田区神田錦町3-28

(都営三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線「神保町」駅下車A9出口1分、または東京メトロ東西線「竹橋」駅下車3a出口5分)

主催:社団法人日本工学アカデミー

協賛:NPO法人もったいない学会

テーマ:石油文明が終る日本はどう備える

背景:IEAは、2010年11月、在来型石油の生産ピークは2006年であったことを公表した。さらに、中国などの需要増にはカナダオイルサンドや天然ガス液の増産でまかなえるとの予測があるが、実際は将来に対しては不透明である、と述べている。在来型石油以外のエネルギー開発はEPR低下、環境破壊などの大きな課題がある。今後低エネルギー社会到来は必至である。

話題提供: (13:30-14:50)


1)世界の炭化水素資源の現状と課題

鈴木勝王氏 石油資源開発株式会社副社長

世界の石油生産はピークを迎えた。米国と世界の石油生産量の実測と予測と、石油埋蔵量に関する専門家の悲観論・楽観論を紹介する。また世界の原油のエネルギー収支比(EPR)は1930年代以降低下していること、低品位の資源のEPRは低いことを議論する。さらに太陽光や風力などの再生可能エネルギーのEPRについても議論する。


2)低エネルギー社会における日本のプランB

石井吉徳氏 人類未来戦略フォーラム代表、もったいない学会会長

いまの世界的な経済不況の深層に石油ピークがある。それは、人は自然の恵みで生かされているからである。地球は有限、資源は質が全てと理解すると未来が見えてくる。新聞、テレビは経済浮揚策、温暖化一辺倒のようだが、それも「石油ピーク」を理解する必要がある。エネルギー無しには何も動かせず、何も作れないからである。もう欧米の権威を単純受容しない、自分で考える、それが国際力学で強かに生きることに繋がる。「もったいない」と思う、豊かな心、人の絆を大切にする多様な地域社会を目指す、科学合理性とリアリズムを基に、21世紀の理念を育てたい。エジプト革命は多くを教えている、何をそれから学ぶか、私見をのべる。

休憩: (14:50-15:05)

パネル討論: (15:05-16:45)

1)中東UAEの成長戦略 (10分)

小寺保彦氏 JX日鉱日石開発株式会社探鉱部グループマネジャー

中東UAEは、石油が生み出す富で、当面豊かな生活が保障されているが、そうした中、敢えて「石油に頼らない」国の将来像を、国のトップが思い描き、その実現に向けての戦略を明確に打ち出している。本講演では、UAEの2つの首長国アブダビとドバイを取り上げ、その異なる成長戦略と将来像実現に向けての取り組みを紹介する。

2)エネルギー収支的視点で見る人間社会 (10分)

松島潤氏 東京大学大学院工学系研究科准教授、もったいない学会理事

科学的なアプローチに基づいて、エネルギー問題における私達の立ち位置を明確にし、将来を見通す方法論について紹介したい。生物はエネルギー収支の制約の元で、進化あるいは絶命を遂げてきたという見方がなされ、この考え方を人間社会に適用する試みが生態学分野で提唱されている。エネルギー収支的視点から見た日本社会の現状と将来について分析した結果について紹介する。

3)エネルギー問題とイノベーション(10分)

松見芳男氏 伊藤忠先端技術戦略研究所長

グローバル化するイノベーションの動きの中で、産業におけるベンチャーの役割が増大。エネルギー分野も例外ではない。

4)石油ピーク後の都市論   (10分)

山本達也氏 名古屋商科大学コミュニケーション学部専任講師

石油ピークを迎え、世界が石油減耗期に突入することになると、これまで国際社会の「主役」を務めてきた近代国民国家は、大きな困難に直面することになるだろう。「国家」が相対的にその地位を落とす中で、注目されるのが「都市」である。なぜ、今、都市なのか。その理由と、石油ピーク後の都市のあり方について新しい価値観であり、新しい社会階層が存在する。

5)科学とデザインができること (10分)

今泉真緒氏 日本科学未来館 展示企画

オイルピーク後の社会には、地球スケールの「大きな時間」をもってモノづくりをとらえていくことが必要ではないだろうか。現代の大量生産型消費社会における「より速く・多く」という仕組みの生産活動で、持続可能な手法を考えるためには、技術論から議論をはじめるのではなく、まずは異なる分野間の、モノをとらえる視点に関する対話が必要だろう。科学とデザインをつなぐ立場から、両者の役割と、これからのモノづくりにおける可能性について考える。

6)オイルピーク後の低エネルギー社会対応戦略試案(10分)

旭岡勝義氏 (株)社会インフラ研究センター代表取締役、日本工学アカデミー理事、もったいない学会理事

オイルピーク後に備えるためには、今後の段階的な対応政策が重要であり、社会インフラ変革を含めて低エネルギー社会への転換戦略を推進する必要がある。こうした総合的な政策の展開をどのように進めるべきかを、事例を含めて展開する。

7)総合討論   (40分)

進行役:大久保泰邦氏 産業技術総合研究所連携主幹、もったいない学会監事

・話題提供者・パネリストへの質疑応答

・新しい社会作り 従来と違う発想は?

・ベテランと若手のコミュニケーション 石油文明終焉後に生きる次世代の考えは?


おわりに: (16:45-16:50)                                 以上